眼鏡市場「アイグレース」共同開発事例から見る「シニアに愛される商品・サービスのつくり方」

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シニア市場がレッドオーシャン化する中で、魅力的な商品・サービスを開発するためには、ターゲットユーザーへの綿密な調査が有効です。しかし、「シニアが本当に求めている商品・サービス」が何なのか迷いを感じていたり、シニアからの意見を施策の参考にしたいが、シニアから生の声を聴く方法がわからなかったりという企業も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、シニアに愛される商品・サービス開発のポイントと、シニア女性の理想を詰め込んだメガネをハルメクと共同開発した眼鏡市場様(株式会社メガネトップ様)の事例を紹介します。

シニアに愛される商品・サービス開発のポイント

シニアの多様性を理解し、どんなシニアに訴求するのか明確化する

商品・サービスを訴求する際、消費者の属性や特徴を細かく設定した人物像を「ペルソナ」と呼びます。一口に「シニア」と言っても、年齢層や趣味・嗜好、消費意欲、ライフスタイルは異なり、ひとまとめにすることはできません。
そこで、シニアに愛される商品・サービスをつくるためには、まずこうしたペルソナを複数設定し、特徴を理解したうえで、どのようなシニアにアプローチするのか明確化することが重要です
ペルソナを設定する際には、シニアの特徴や嗜好に対して固定観念を持たないことがポイントです。
詳細は下記の記事で解説していますのでご覧ください。

シニアマーケティングにおいても重視されるペルソナ設定|失敗しないための注意点・ポイントを解説

既存データを鵜吞みにしない。シニアのインサイトを取り入れる

ターゲットとなるシニアを深く理解するためには、オープンデータや自社が保有している既存データを分析するだけでなく、インタビューやアンケート等のリサーチを実施してシニアから生の声を聴き、商品・サービスに関するインサイトを把握することが有効です

しかし、こうしたリサーチの実施は、普段シニア顧客との接点が少ない企業にとって難しい場合があります。また、調査会社を利用する場合シニア層パネルのボリュームが限られており、ターゲットに合致するシニアを見つけられないケースも起こり得ます。

ハルメクでは、モニター組織(ハルトモ)を活用することでこの課題を解決しています。今回は、ハルトモの力を借りて眼鏡市場様が生み出した、「シニア女性が本当に求めているメガネ」の共同開発事例を紹介します。

「シニア女性が本当に求めているメガネをつくりたい!」眼鏡市場「Igrace(アイグレース)」の共同開発事例

ハルトモと共同開発した眼鏡市場様の 「Igrace(アイグレース)」

ハルメクと眼鏡市場様で共同開発したシニア女性向けメガネ 「Igrace(アイグレース)」
ハルメクと眼鏡市場様で共同開発したシニア女性向けメガネ 「Igrace(アイグレース)」  

今の自分に合うかどうかという「顔なじみ」を追求したシニア女性向けメガネ

「眼鏡市場」を展開する株式会社メガネトップ様の商品「Igrace(アイグレース)」は、「ハルトモ」の協力を得て開発された、60代以上の女性をターゲットとしたシニア向けのメガネです。「かけるだけでお化粧をしたみたいに品よく華やかさを演出してくれるメガネ」というコンセプトのもと、色や形、素材にこだわり、「顔なじみの良さ」を追求。シニア女性の理想を実現するため、1年をかけて商品を共同開発されました。

3回の座談会を通じて、メガネに関するシニア女性のインサイトを発掘

(株) メガネトップ 商品開発部副部長 櫻井憲一郎氏          

「アイグレース」開発の背景として、眼鏡市場では60歳前後のシニア女性の顧客が減少しているという課題がありました。商品開発を担当したメガネトップ商品開発部副部長の櫻井憲一郎氏は、次のように振り返ります。

「今までたくさんのメガネを開発してきましたが、それがターゲット女性の『欲しい』に応えられているのか不安でした。共同開発を行うことで、開発側とターゲット女性の間にあるズレを無くしたいと思い始動しました。」

そこで、ハルトモの協力を得て、約1年間にわたる共同開発を開始しました。まず、定量調査によってメガネの利用実態を把握したうえで、3回の定性調査(対面座談会)を実施しました。

1回目:メガネに対するお悩み、使い方、デザインや色の好みなどについてのヒアリング

2回目:1回目の意見を参考に作成したデザイン画や、サンプルのメガネを見比べながら、さらなる意見交換

3回目:より実物に近づいたデザイン画を見たり、試作品のメガネをかけたり、率直な感想や意見を調査

3回の座談会を経て、シニア女性が本当に求めているのは、「顔を明るく華やかに見せる」「若々しい印象を与える」「シミ・シワが目立たない」メガネだというインサイトをつかみました。
こうして出来上がったのが、シニア女性の理想を詰め込んだメガネ「アイグレース」です。 実際に、ハルメク読者からも「『ハルメク』に掲載された広告を見て、アイグレースを購入しました。とても気に入っています!」といった感想が寄せられています。

今の私に似合うメガネ「アイグレース」の詳細については下記のサイトをご覧ください。
https://www.meganeichiba.jp/brand/igrace_halmek/

なお、年間700人以上のシニアと対峙し、リアルな声に向き合っているハルメクホールディングス「生きかた上手研究所」所長・梅津のインタビューの中でも「アイグレース」について紹介しております。詳しくは以下の記事をご覧ください。

シニア調査の必要性と勘所とは?調査のエキスパート・梅津所長に聞く!

このように、シニアのニーズや嗜好を理解し、実際の意見を取り入れることで、シニアに愛される商品・サービス開発につなげることができます
ハルメクでは、20年以上におよび、顧客の声を丁寧に聞き、雑誌の誌面づくりや通販事業に活かしてきました。ハルメクがこれまでに培ってきたノウハウを、「シニアが本当に欲しい商品・サービスづくり」に活用してみませんか?

下記の資料では、今回ご紹介した共同開発について詳しく解説しています。ハルメクの「シニアのインサイトを活かした商品・サービス開発」に興味をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

シニアリサーチ「生きかた上手研究所」 サービス案内


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