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シニアマーケティングにおいても重視されるペルソナ設定|失敗しないための注意点・ポイントを解説

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高齢社会が加速する日本ではシニア市場が引き続き注目されています。そこでシニアを対象としたマーケティングにおいてもペルソナを設定することはとても重要になってきます。今回はペルソナの基礎知識からシニアマーケティングにおけるペルソナ設定の際の注意点、設定のポイントなどをご紹介します。

ペルソナ設定とは?シニアマーケティングにおけるペルソナ設定の重要性

ペルソナとは

ペルソナはサービスや商品の典型的なユーザー像のことです。架空の人物を想定し、年齢・性別・職業・趣味・ライフスタイルなどを細かく設定します。
ペルソナと似た言葉にターゲットがありますが、マーケティングにおける意味は異なります。
ではどのような違いがあるのでしょうか。

商品のアプローチ対象を「30代女性」「中高生」などと絞ることがあると思います。これをターゲットと言い、大まかな消費者グループを指します。一方ペルソナは更に深い階層まで人物像を絞り、より具体的にしたものです。「30代女性」「中高生」などは、人によって想像する人物像の認識に違いが生じるため、マーケティングにおいては共通の認識をもってアプローチできるペルソナを設定するのが有効です。また人物像が具体的になることでユーザー視点の考え方を追求できるため、どのような商品を求めているかを考える際に役立ちます。その上、ライフスタイルなどに応じた効果的な情報発信などを推察しやすくなります。

ペルソナ設定の方法

訴求すべきペルソナを設定する際、その項目は無限と言っても過言ではありません。よって目的に応じて設定する必要があります。ここでは、その中でも重要なポイントとなる項目についてご紹介します。

① 属性
年齢、性別、職業、家族構成、年収など

② パーソナリティ
価値観、趣味、性格、口癖、悩みなど

③ ライフスタイル
休日の過ごし方、通勤時間、起床・就寝時間、所持しているデバイス、インターネット利用状況など

④ 人間関係
所属しているコミュニティ、交友関係、使用中のSNSなど

上記の重要ポイントを押さえたペルソナを設定することで、よりターゲットに刺さるメッセージを打ち出せるようになります。

シニアマーケティングにおけるペルソナ設定の注意点

日本の人口が減り続ける中、シニア世代の割合に限っては増加傾向にあります。今後ますますレッドオーシャン化していくシニア市場では、シニアを対象としたマーケティングが重要となると考えられるのではないでしょうか。
シニアマーケティングに力を入れる企業は多いですが、事例が蓄積されていないことや定年退職後の行動パターンが見えづらいことなどか要因となり、ペルソナ設定が難しいとされています。
ここではシニアにおけるペルソナ設定の際に注意したいポイントをご紹介します。

ペルソナ設定の注意点①:シニアに固定観念を持たない

「シニア」といわれてどのような人物を想像するでしょうか。よくある失敗ケースは、ひと昔前のおじいさん・おばあさんをイメージしてしまうことです。
例えば「シニアは和食が好き」などと思われがちですが、60代の方にとってはマクドナルドなどのファーストフードは若い時から身近に存在しており、欧米的な生活習慣を好む人も少なくありません。固定観念から生まれてしまうステレオタイプのシニア像が、現代の日本においては相応しくないことを理解する必要があります。

ペルソナ設定の注意点➁:シニアをひとくくりに考えない

ターゲットを絞る際に、幅広い層を狙おうとするケースも注意が必要です。シニアといっても60~100歳までに40歳も幅があります。年齢層によって育った環境やライフスタイル、健康面などは大きく異なるため、ひとくくりにせず詳細まで丁寧に設定する必要があります。

これらの注意点を踏まえたペルソナ設定をしていくためには、ターゲットに対する確かな情報を収集していく必要があります。次章では、ペルソナの設定をする前に収集すべき情報について紹介します。

ペルソナ設定をする前に…シニアにアプローチするためのポイント

的確なアプローチを実施するためのペルソナ設定には、シニアに関する情報をたくさん収集し、正しく理解する必要があります。ここでは収集すべきシニアの情報についてご紹介します。

シニアのライフスタイルを知る

シニアのライフスタイルの参考として、8つの分類をご紹介します。
日本元気シニア総研の「シニア市場攻略に新しい視点『8つのライフスタイル分析」の提案」によると、シニアのライフスタイルは大きく8つに分類することができます。シニアのライフスタイルを大きく分ける「お金」と「健康」をベースに人口ボリュームを推定試算されたものです。

プレミアムシニア、スポーティブシニア、エンジョイライフシニア、悠々在宅シニア、アクティブシニア、リーズナブルシニア、ぎりぎり生活シニア、要介護シニアと分類されたシニアに対してそれぞれの行動特性や興味関心事などを割り出すことができ、アプローチの際に役立ちます。

出典:日本元気シニア総研「シニア市場攻略に新しい視点『8つのライフスタイル分析』の提案」

シニアの生の声を聴く

シニアの理解を深めるためにはインターネットで調べられるような情報のみならず、「シニアの生の声」を知る必要があります。そのためにはインタビューやアンケートなどによるリサーチを実施し、シニアのインサイトを探ることが効果的と言えます。

シニアの「リアルで深い」調査結果を提供するハルメクのシニアリサーチ

シニアへの理解を深めるうえで重要なポイントは理解しても、その情報を集めるのはなかなか難しいことと思います。そこでご紹介したいのが、株式会社ハルメクホールディングスのリサーチ・コンサルティングを行うシンクタンク「生きかた上手研究所」です。
3,000人近くのハルメクモニター(通称:ハルトモ)からの定量調査や定性調査によって、本当のシニアを理解するためのノウハウや知見を提供しています。シニアマーケティングに欠かせないペルソナ設計に活用できる情報を収集し、御社の商品やサービスのターゲティングにぜひお役立てください。

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