【ハルメク独自リサーチ】 シニア世代の夫婦関係はコロナの影響でどう変わった?

現在、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、以前よりも夫婦で過ごす時間が増加しています。
ハルメクのリサーチ専門機関「生きかた上手研究所」では、2020年5月に、夫婦関係や生活の経年変化に加え、外出自粛が老年の夫婦関係にもたらした影響を把握すべく「夫婦関係と生活に関する意識調査」を実施しました。

本記事では、60歳~79歳の既婚者計600名(男女各300名)を対象に行った独自のリサーチデータを一部公開します。

~調査概要~
夫婦関係と生活に関する意識調査
■タイトル 夫婦関係と生活に関するアンケート
■調査手法 Webアンケート
■調査期間 2020年5月22日~5月25日の4日間
■調査対象  全国に居住する60歳から79歳までの男女計600名
■調査主体 株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所

目次

新型コロナウイルスで変化した家庭環境

新型コロナウィルスの流行に伴い、政府は 2020年4月16日、特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出しました。これにより、企業ではテレワークが推進されるとともに、不要不急の外出自粛を控える気運が高まり、多くの家庭で、夫婦が一緒に過ごす時間が増加しました。

 

コロナ禍にともない夫婦で過ごす時間が増えたことで、シニア夫婦の関係はどのように変化したのでしょうか。

 

以降、生きかた上手研究所が 2020年5月に行った「夫婦関係と生活に関するアンケート」と 2018年1月に行った「老年の夫婦関係に関する調査」の調査結果を比較し、コロナ禍が夫婦関係に与えた影響を考えていきます。

シニア夫婦の7割は夫婦関係に満足


2020年5月調査では、配偶者に対して「満足している」と回答したのは全体で70.8 %でした。
2018年1月調査と比較すると、配偶者に対して「満足している」割合は 65.3 %より 5.5ポイント上昇しました。
ただし前回調査との差分は男女差があり、男性は76.0%と、前回より15.0ポイント増加しましたが、女性は65.7%と、前回より3.1ポイント減少しています。

図1:配偶者への満足度(全体・男女別)

注:配偶者との関係に「満足」「やや満足」と回答した人を「満足している」、配偶者との関係に「あまり満足していない」「満足していない」と回答した人を「満足していない」とした。

コロナがきっかけで、不仲夫婦はますます不仲に?

コロナ騒動によって「夫婦関係が悪くなった」割合が、仲良し夫婦0.9%、不仲夫婦18.8%

配偶者に対する満足度によって、シニア夫婦を「仲良し夫婦」「不仲夫婦」に分け、「コロナ禍によって夫婦仲が変わったか」を尋ねました。
その結果、コロナ騒動後の夫婦関係について「悪くなった」と回答した人は、仲良し夫婦で0.9%だった一方で、不仲夫婦は18.8%と、夫婦仲が悪いほどより不仲になっていました。


図2:新型コロナウィルス騒動後の夫婦関係の変化(夫婦関係別)

注:配偶者との関係に「満足」「やや満足」と回答した人を「満足している」、配偶者との関係に「あまり満足していない」「満足していない」と回答した人を「満足していない」とした。

注2:「関係が良くなった」または「やや関係が良くなった」との回答を「良くなった」、「やや関係が悪くなった」または「関係が悪くなった」との回答を「悪くなった」として算出。

男性は「夫婦のコミュニケーション」、女性は夫の「性質(上から目線、頑固など)」に不満

配偶者に対して満足していない人を対象に、配偶者に対する不満点・不快点を尋ねたところ、男女で違いが見られました。男性では「夫婦のコミュニケーション」が 55.6 %と最も多くなりました。一方、女性は「性質(上から目線、頑固など)」が54.4 %で最多でした。

シニア女性の4人に1人は「現在の家事負担に不満あり」

今回の調査では、女性の4人に1人にあたる 26 %が「現在の家事分担に不満がある」と回答しました。
特に不仲夫婦の女性で不満度が高く、「家事分担に不満がある」割合は47%でした。

以上の結果から、コロナ禍によって不仲夫婦がより不仲になってしまった理由の1つに、コロナによって一緒にいる時間が長くなり、相手に対する不満がより目につきやすくなったことが考えられます。

不仲夫婦の「へそくり」平均額は1,000 万円超!

2020年5月調査(今回調査)、ならびに2018年1月調査(前回調査)では、シニア夫婦のへそくり額も聞きました。
今回調査で、シニア夫婦のへそくりの平均額は 563 万円、前回調査の平均額より127 万円多くなっています。へそくりの平均額は、特に不仲夫婦で増加しており、今回調査では平均額が1,023 万円と前回調査より 375 万円多くなっていました。

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ここまで調査サマリーをお読みいただき、ありがとうございました。
本記事では一部のみしか紹介しきれておりませんが、調査報告書抜粋版は以下より、どなた様でも無料でダウンロードしていただけます。

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「シニア世代の夫婦関係と生活 ~仲良し・不仲の分かれ道 with コロナ~」(調査報告書【抜粋版】)

 

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全調査項目のデータではございませんので、ご注意ください。

 

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2020 年 生きかた上手研究所 自主調査レポート
シニア世代の夫婦関係と生活 ~仲良し・不仲の分かれ道 with コロナ~


・回答者属性
・配偶者との関係の満足度
・生活に関する満足度
・将来への不安度
・配偶者への不満点と不仲のきっかけ
・コロナにおけるシニア夫婦関係の変化
・シニア夫婦の家事分担
・シニア夫婦の世帯年収・金融資産
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この記事の監修者プロフィール

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ハルメク生きかた上手研究所は、雑誌「ハルメク」の全月刊誌販売部数No.1達成(※)を支えた社内シンクタンクです。「ハルメク」から生まれた4,500人を超えるハルメクモニター(通称:ハルトモ)とのつながりを起点に、コンテンツ・商品・サービスの開発につなげています。

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