シニア向け「チラシ広告」高齢者が見やすい色に配慮した制作のコツとは【成功事例付】

「シニア向けにチラシ広告を展開している」という担当者さまに向けて、今回は広告の反響を高めるためのノウハウを皆さまにお教えします。シニアは現役世代とは異なり、視力の低下や複雑な理解や処理が難しい傾向にあるため、シニアに刺さるチラシ広告を制作するためには「シニアの特徴」を考慮する必要があります。

本記事では、シニア市場に特化した媒体を扱い年間で50社以上の新規企業様より指名をいただいている、弊社ハルメクグループ独自にシニア向けチラシを制作するポイントと最新事例を紹介します。

目次

シニアにチラシ広告が効果的な理由とは?

インターネットの普及に伴い、オンライン広告も効果的とされるようになってきた昨今のシニア向け広告。
しかし、まだまだチラシ広告のような紙媒体のアプローチが有効であることは変わりません。

総務省の令和4年の調査によると、新聞を重要な情報源としている割合が、全年代平均が45.5%であるのに対して60代は68.0%、雑誌を重要な情報源としている割合が、全年代平均が12.9%、60代が15.4%となっています。
このように60代以上の方々は新聞や雑誌の紙媒体を世の中の出来事や動きについて信頼できる情報源として重要視していることが分かります。


出典:出典:「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(6月23日掲載)


そんなチラシ広告ですが、うまく成果が出ずに悩んでいる...というケースも多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、次章ではシニア向けチラシ広告で失敗しないために押さえておきたい制作ポイントを3つ紹介するとともに、これらを改善することで成功した事例も併せてお届けします。

シニア(高齢者)向けチラシ広告が伝わりやすくなる3つのコツ

ポイント1:文字の「見やすさ」を重視する

シニア向けにチラシを制作するのであれば、まず「見やすさ」を重視することが大切です。よくあるケースが、見た目の綺麗さなどのデザインを重視しすぎることによる失敗です。


デザインやレイアウト面を重視するあまりフォントサイズが小さかったり、認識しにくく色が異なって見える黄色や青色を使用すると、伝えたい情報が目に留まらない可能性が高いでしょう。


おしゃれな印象にするために、文字色にグレーや白抜きを多用するケースがありますが、これもシニアにはNG。
確実に伝えたい内容は、墨文字にすることが大切です。


40代を過ぎると白内障などにより視力の衰えを実感するシニアが多くなるため、「見やすさ」に対する配慮は、チラシ広告を見てもらうために必要不可欠な要素となります。


▼以下画像は健常者と白内障の方の見え方の違い


ポイント2:情報の「わかりやすさ」に配慮する

「あれも言いたい」「これも言いたい」と、紙面に様々な情報を載せたいとクライアントが希望するケースは、シニア向けに限った話ではありませんが、よくある話です。


特にシニアをターゲットとするチラシの場合は、見やすい色だけでなく情報量やレイアウトも現役世代向け以上に配慮する必要があります。というのも、高齢になって認知機能が低下してくることで、情報をいっぺんに処理したり理解することが難しくなるからです。


また、「年寄りはせっかち」と言われることがありますが、端的で簡潔な結論を知りたがる傾向が高くなります。文章で説明するより、箇条書きで伝えるなどの配慮が有効です。


そして、パッと目に入るようにするには、余白の使い方も重要です。余白があるほうが情報を容易に理解しやすいため、シニア向けチラシは余白を意識して制作しましょう。


ただし、それによって紙面が寂しくなるからと言って写真の上に文字を載せるようなレイアウトは、シニアにとっては見づらいので避けたほうが無難です。

ポイント3:共感を引き出すメッセージにする

3つ目のポイントは、シニアに「自分ごと化」させるチラシを制作し、共感を引き出すこと。


見やすい色やレイアウト以外にも、チラシのメッセージが「自分向けだ」や「私もこうなりたい」など自分ごととして考えてもらえなければ、そもそも広告を見てもらえません。


ここでよくある失敗パターンは、体験談や登場人物がターゲットとなるシニアと合っていないケースです。
例をあげると、70代のシニアに送付するチラシ広告なのに、広告原稿では50代のシニアが 「この商品を使ったら、こんな風に改善しました」という体験談を載せているなどです。
これでは、70代のシニア層からすると「自分たちとは関係ない?」と感じてしまうことが多いため、訴求効果が低下してしまいます。


こうしたミスマッチは、”70代と60代”という年代間隔でも起こりますし、年齢以外にもライフスタイルや価値観などの要素でも起こりえます。シニア層の共感を得るためには、なるべく広告配信先と近い年齢層の登場人物を設定し、体験談もシニア層にとって身近なものにするなどの工夫が重要です。


ここまで、シニア向けチラシ広告の3つのコツをご紹介しました。この記事ではお伝え出来ないその他の制作ポイント含め以下の資料では紹介しています。チラシ広告で成果を出したい企業様はぜひご覧ください。


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成功事例に学ぶ!終活系サービス会社のシニア向けチラシ広告の事例

ここからは、これまでに紹介したシニア向けチラシの制作ポイントを実施し、成功した終活系サービスを展開する会社様の成功事例をもとに、効果的な改善策について解説します。


新規見込み顧客の獲得を目的にハルメクの媒体でチラシを同送していたものの、期待していた反響が得られない…という背景から取り組んだ改善施策が以下2点です。

改善①:見やすい訴求文言に変更

チラシの表題を一目で理解しやすい言葉に変更し、フォントサイズをあげることで見やすさを改善しました。
また、シニアが認識しづらい色を使用していたため、配色を変更するなどの工夫も凝らしました。

改善②:読み手を意識して、共感を誘う訴求に変更

元々は終活系サービスの紹介を大きく記載していたのですが、シニアの共感を誘うためにシニアの悩みや気持ちを可視化したチラシに変更。具体的には、「終活を始めたいが、何から取り組めばいいのかわからない…」という方に向けた訴求文言の追加を行いました。
こういったシニアの悩み・気持ちは、想像するのではなく、実態調査を実施し、シニアの生の声から拾っています。


他にもいくつかの改善を重ねたことで、大幅な成果向上につながりました。実際に成功したチラシ広告のクリエイティブ画像(BeforeとAfter)やより具体的な改善ポイントを知りたい方は、以下資料をぜひご覧ください。



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シニア向け「チラシ広告」を改善したい!というあなたへ

ここでは、シニア向け「チラシ広告」の反響を高めるノウハウをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
もし自社の施策でも思い当たる改善ポイントがありましたら、ぜひ修正してみてください。


本記事で紹介した訴求ポイントにとどまらず、購買決定プロセスに即した制作ポイントや、シニアの加齢変化から見出した制作時の注意点など、シニア向けチラシ制作で重要な要素が詰まった資料もダウンロードいただけます。

画像を掲載してわかりやすく説明していますので、自社のチラシ制作に活かしたい方はぜひご参考ください。


シニア向けチラシ広告で失敗しない「5つのポイント」


また、チラシ広告はシニアの特徴に合わせた制作が重要であると解説しましたが、2025年に団塊世代が後期高齢者に完全シフトするため、その変化に合わせたマーケティング施策を行う必要があります。
ハルメクでは、団塊世代をウォッチしつつ、シニアのモニターがチラシを添削するサービスを展開しています。
シニアの生の声を反映でき、ハルメクのシニア世代に関する豊富な知見を活用した支援が可能です。
サービスにご興味のある方は、以下資料をダウンロードください。

この記事の監修者プロフィール

シニアマーケティングLAB事務局

シニアマーケティングLAB事務局

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