健康意識、体の調子、更年期障害の理解度には大きな「男女差」が!? ~ミドル・シニア世代の健康調査2022~

超高齢化社会の日本。2022年は団塊の世代が後期高齢者の仲間入りをし、高齢化が進んでいます。

そこでハルメク 生きかた上手研究所では、ミドル・シニア世代の男女を対象に、健康に対する意識や健康状態についての調査を実施しました。本記事では主に、調査結果から見えてきた健康意識・実態の男女差について解説します。

目次

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ミドル・シニア世代の体の調子が悪い場所・症状の実態

日本人の平均寿命は延伸しており、平成28年(2016年)時点の平均寿命は、男性が80.98年、女性が87.14年に達しています。一方、日常生活を制限されず自立した生活を送れる「健康寿命」は、男性が72.14年、女性が74.79年と、平均寿命との間にギャップがあります。
出展:内閣府「令和版3年高齢社会白書」

 

こうした中、健康に対する意識や実態、その男女差を把握するため、ハルメク 生きかた上手研究所では、ミドル・シニア世代を対象に健康に関する意識実態調査を行いました。以降では、健康意識・実態の男女差に焦点を当て、説明します。

 

~調査概要~
■タイトル:あなたの健康に関する調査
■調査手法:Webアンケート
■調査期間:2022年2月18日~2月20日
■調査対象:計1,600名(男性800名、⼥性800名)40歳〜79歳
■調査主体:ハルメク 生きかた上手研究所

「現在、健康だと思う」割合は男性より女性の方が高い。「10年後も健康だと思う」割合は?


まず、自身の健康について尋ねたところ、現在健康だと思っている割合は、男性58.8%、⼥性66.1%と、⼥性の⽅が男性に比べて多い結果となりました。
しかし、10年後も健康だと思っている割合は、男⼥ともに25.8%と差はありません。
このことから、女性は男性に比べて現在の健康には自信があるものの、未来の自分の健康については男女ともに不安に思う方が多いことがわかります。


ミドル・シニア世代の体の調子が悪い場所・症状の実態


次に、実際に体の調子が悪い場所や、どのような症状があるのかなど、現在抱えている健康問題を尋ねました。

 

まず、男性は高血圧や内臓脂肪の多さ、肝臓など、具体的な部位が悪い傾向にあることがわかりました。
具体的な割合を見ると、⾎圧が⾼いと答えた人は男性が32.0%、女性が17.5%、内臓脂肪が多いと答えた人は男性19.4%、女性12.1%であり、肝臓に関しては男性が7.5%、⼥性は1.9%でした。

 

一方で、⼥性は肩、花粉症、腹筋の弱さ、便秘、寝付きの悪さ、ホルモンバランスの崩れ、外反母趾といった「日常で感じる不調」が多い傾向でした。
具体的な割合を見ると、肩は男性が13.8%で女性は21.9%、花粉症は男性が13.0%で女性は18.9%、腹筋の弱さは男性が9.6%で女性は18.1%、便秘は男性が8.1%で女性は18.6%、寝付きの悪さは男性が7.9%で女性は14.3%、ホルモンバランスの崩れは男性が1.9%で女性は9.0%、外反⺟趾は男性が1.8%で女性は8.3%でした。このように、今抱えている健康上の問題に関して男女差があることがわかります。


図2:日常で感じる不調(%) ※女性の割合が高かったものを抜粋
(全体n=1,600 男女各n=800、複数回答可)

女性の誰もが経験する「更年期障害」。
認知度・理解度と具体的症状


ハルメク 生きかた上手研究所は、昨今⼥性が抱える体の悩みをテクノロジーの⼒でサポート・解決する「フェムテック」の知名度が上がっていることを受け、本調査上では、女性が抱える悩みである更年期障害についても尋ねました。

 

更年期障害とは更年期に起こる女性ホルモンの減少や、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる体の症状です。更年期は閉経を挟んだ前後約10年間を指し、一般的には45歳~55歳の期間といわれます。個人差はあるものの、女性なら誰もが経験する症状です。

 

以下では更年期障害に関する意識や、実際にどのような症状を経験している方がいるのか、アンケート結果をもとにご紹介します。

男女ともに更年期障害の認知度は高いが、理解度にはギャップあり


「女性の更年期障害」に関する認知度(名前のみ知っている+名前も内容も知っている)および理解度(名前も内容も知っている)を尋ねたところ、女性回答者の認知度は97.4%、男性回答者の認知度は87.9%でした。男性の方が多少低いものの、男女ともに認知度自体は高いことがわかりました。

 

一方、名前だけでなく内容も知っているという理解度があるか尋ねたところ、女性は66.5%、男性は22.8%と、男性の理解度が大きく下回っていることも判明しました。


図3:「女性の更年期障害」に関する認知度・理解度(%)
(全体n=1,600 男女各n=800)

精神的な症状も多数。更年期障害の症状


更年期障害の経験の有無について尋ねたところ、経験したことのある女性は800人中425人で全体の53.1%でした。
実際にどのような症状があったのかを尋ねたところ、一番多い症状はのぼせ・ほてり(52.2%)であり、続いて汗・ホットフラッシュ(37.2%)、イライラする(36.7%)といった症状がみられました。体の不調だけでなく、精神的な症状も現れており、心身両面で不調が起こることがわかります。

図4:「女性の更年期障害」経験の症状(%)
(更年期障害を経験したことのある女性n=425、複数回答可)

 

本調査にて、健康意識、調子の悪い部分・症状、更年期障害に対する理解は意外にも男女差が大きいことがわかりました。今回ご紹介した調査結果の詳細については、以下からダウンロードできる無料版【抜粋版】と有料版【全調査項目の回答結果】がございます。

 

無料公開している【抜粋版】は下記より無料ダウンロードしていただけますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

この記事の監修者プロフィール

生きかた上手研究所

生きかた上手研究所

ハルメク生きかた上手研究所は、雑誌「ハルメク」の全月刊誌販売部数No.1達成(※)を支えた社内シンクタンクです。「ハルメク」から生まれた4,500人を超えるハルメクモニター(通称:ハルトモ)とのつながりを起点に、コンテンツ・商品・サービスの開発につなげています。

※日本ABC協会発行社レポート2023年1月~6月

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